こんにちは、らいぱちです。

楽天グループが「楽天モバイル債」を発行するそうです。



今回は、私が「楽天モバイル債」に対し、どの様に考えているかお話ししたいと思います。


1.「楽天モバイル債」のセールスポイント

楽天グループは、「楽天モバイル債」のセールスポイントとして、以下の3つを挙げています。

①JCRの格付がAであること
➁預金金利より利回り(0.4~1.0%)が高いこと
③円建てで為替リスクがないこと

一見すると悪くなさそうに見えますが、果たしてそうでしょうか?

③為替リスクについては、私も同意します。

しかしながら、①JCRの格付と➁利回りについては疑問があります。


2.JCRの格付は適切か?

そもそも、楽天グループに対するJCRの格付「A」は適切なのでしょうか?

同業のS&P社は、楽天グループの格付を「BB+(投資不適格)」としています。




後述する通り、楽天グループは有利子負債が重たく、将来CFで返済できるか疑問があります。

私は、JCRよりもS&Pの格付の方が説得力がある様に思えます。


3.「楽天モバイル債」はリスクとリターンが見合っていない

「楽天モバイル債」は、預金金利より利回り(0.4~1.0%)が高いことは事実です。

しかしながら、預金にリスクはほぼありませんが、「楽天モバイル債」には楽天グループの与信リスクがあります。(正確には、預金にもインフレやペイオフ等のリスクはあります。)

S&Pの格付を信じるならば、投資不適格債権にもかかわらず、利回り0.4~1.0%は安すぎます。

「楽天モバイル債」は、リスクとリターンのバランスが取れていない様に思えます。


4.楽天モバイルは赤字事業

「楽天モバイル債」は名前の通り、楽天モバイルの設備投資に使われます。

楽天モバイルは巨額の赤字を2期連続して計上しており、当面赤字が続く予定です。

新プラン導入で赤字幅は縮小する予定ですが、黒字転換はいつになるのでしょうか…。



また、楽天グループのサービスは改悪が続いており、これは楽天モバイルの赤字を埋めるためのコスト削減策だと言われています。(ほぼ間違いないでしょう。)

そもそも、黒字化の目途が立たない事業へ資金供与することにも疑問があります。


5.おわりに

私は「楽天モバイル債」を買うつもりはありません。

「楽天モバイル債」、買う人いるのでしょうか?(1,500億円も集まるの?)

投資は自己判断ですが、これを買うなら別にもっといい商品があると思います。

でも、この「楽天モバイル債」、期間は3年と短いですが、安い金利で調達できるので、楽天グループからすればいい条件ですよね。

但し、携帯事業が3年で投資回収できるとは思えないので、3年後は借り換え前提でしょう。(うまく借り換えできるといいのですが…。)

この「楽天モバイル債」によって楽天グループのサービス改悪が止まるなら、一利用者としては歓迎したいです。(私は買わないけれど。)




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